男性保育士の悩みや転職で得られるメリット|おすすめの保育施設についても紹介

この記事は、男性保育士ならではの保育の悩みや転職で得られるメリットや、男性保育士の需要が高い職場をご紹介していきます。

男性保育士が転職を検討する際の求人探しの具体的な方法についても紹介していきますので、転職の際の参考になさってください。

男性保育士は、女性の多い保育業界ではまだまだ希少な存在です。

保育士として働く男性職員は、どのような悩みを抱えて転職を考えるのでしょうか?

記事中盤からは、具体的な転職先や転職方法について記載しているので、転職も視野に入れているなら、じっくり読み進めてください。

「どんな時に転職を考える?」男性保育士の悩みを聞いてみた

女性の多い職場で働く、男性保育士はどのようなときに転職を考えるのでしょうか。

クラウドソーシングで男性保育士のお悩みについて口コミを募集したところ、以下の声が聞こえてきました。

勤務6年目ですが、給料が手取りで18万もありません

 

保育士として勤務して6年。手取りが16万くらいしかありません。

26歳という年齢から、もうそろそろ家庭を持ちたいのですが、このままの給料では、家族を養うことができないように思っています。

 

アドバイス

お給料は将来的に上がっていきます!

 

政府が保育士の人材確保のため、2016年度から将来的に給料を月額2%引き上げるという政策を発表しました。

また、長年働いている保育士に対しても給与を手厚くすることを政策として盛り込んでおり、月額で4万円ほどアップする方針が決まっています。

 

もちろん、私立の保育園では、地域差やその園の経営状況や受け入れている人数などでお給料に差が出る場合も多いです。

しかし、長く続けていくことで確実にお給料はアップしていきます。

 

将来的に保育士を続けていくことで、主任などの役職が付くと役職手当がもらえ、園長となった場合、さらにお給料が上がっていきます。

また、今働いている園よりもさらに待遇の良い保育園もあるので、自分の条件に合った保育園へ転職を考えても良いでしょう。


このまま保育士を続けるべきか悩んでいます。将来性がある仕事なのか分からない

 

同じ職場に20年、30年と働いている男性保育士がいないため、自分長く働いていくとどのような保育士になるのかイメージが湧きにくいので悩んでいます。

サラリーマンであれば、先輩や上司を見て自分なりにキャリアアップを考えることもできますが、男性保育士の場合、具体的にどのようなキャリアパスがあるのか、正直わからないです。

独特な保育の世界しか知らないと、他のサラリーマンなどの社会人と比べ一般的な社会経験が乏しいのではないかと不安にもなってきます。

 

アドバイス

男性保育士としてのキャリアアップを目指そう!

 

女性が多い職場であるから、なかなか男性保育士のロールモデルが身近にいないことで将来に不安がある方も多いでしょう。

しかし、男性保育士は保育業界にはなくてはならない存在です。

だからこそ将来性を高く感じています。

 

長年勤めていくと、家族経営でない保育園であれば主任職園長職になれる可能性もでてきます。

 

また、転職して保育士の資格を活かして、保育専門学校の講師になったり、ほかの園に移って、バスの運転をする。

体操関連の勉強をして体操専任の保育士になる、パソコンに強くなって女性の保育士にはない専門性を前面に出していくという方法もあります。

 

保育士+αを見つけることで、その保育園で「なくてはならない存在」になれます。

自分の存在意義を見出し、自分自身がロールモデルや先駆者となっていくこともできます。

男性保育士が給料・年収を上げたいなら転職が最適

男性保育士として保育園で働いていても、なかなか給料や年収が上がらないと感じている場合には、転職が最も効果的です。

その保育園の方針によりますが、もともとの基本給が低く、残業や手当が付きにくい、ボーナスが給料の1~2か月分である場合、長く勤めていてもなかなか大幅なベースアップは望めない可能性があります。

しかし、他の保育園では、基本給の設定が今務めているところより多い、手当の支給がある、ボーナスの支給が3~4か月あるなど、今よりも良い条件で働くことができます。

他の良い条件の保育園で働くと、年収が数十万円もアップすることが見込まれるのです。

もし、手取りで15万円にも満たない場合は、早急に転職を検討すべきです。

こんなにある男性保育士が転職で得られるメリット

① 給料・年収アップ、残業代や手当が付く

基本給が良い、またはボーナス支給額が多い保育園では、給料や年収が今働いている保育所よりアップします。

勤務年数を考慮して基本給や、能力給を1か月目からアップされる場合もあります。

また、残業しただけ給与に反映される保育園もあるため、働いた分だけお給料が多くなるのも転職のメリットです。

手当についても保育士免許や幼稚園免許などを持っていると、資格手当が付く保育園もあるため、月額の手取りが多くなるケースもあります。

② 有給取得、消化しやすくなる

保育園によっては、有休消化を取りやすく、積極的に有休を取れる園もあります。

ライフワークバランスを考えた時、有休休暇が取得できることは大きなメリット。

体調不良だけでなく、自分のブラッシュアップの時間を取ることで新たな気持ちで、仕事にも取り組む事ができるのです。

③ 職場の人間関係が一新される

職場の人間関係が辞めたくなる理由の大きなウェイトを占める場合、新しい職場に行くことで人間関係が刷新されます。

とくに女性の多い保育の現場で男性保育士が仕事をしていく場合、働く保育園の人間関係はモチベーションや仕事を長く続けていくうえで大切です。

職場を変わることで新たな人間関係を構築していくことができるでしょう。

④ 自分の得意を増やす、視野が広がる

少子化の今、保育園でも保育の特徴を前面に出して、園児獲得に動いていることもすくなくありません。

例えば、自然の多い環境での保育を打ち出しているところであれば、虫や動物について詳しくなる、リトミックや体操を保育にとりいれているのであれば、体操の先生のような役割を担うなど、自分の得意な方面を保育に活かせる、または、そうした知識を増やす事で自分の引き出しが増えていくため視野が広がります。

保育園では独自にさまざまな研修やフォロー制度などを打ち出していることもあるため、新たな職場で自分自身の自己研鑽ができることもあるでしょう。

⑤ モンスターペアレンツなどの保護者との関係が改善される

子どもの保護者の中には、無理難題な要求を保育園にクレームのようにしてあげてくることもよくあります。

こうした保護者との人間関係が上手にいっていない、またその保護者に対しての対応について保育園のフォロー体制が万全でない保育園に勤務している場合、フォロー体制が整っている保育園へ転職を考えた方が良いでしょう。

保護者対応のフォロー体制が整っている保育園でしっかりした対応を学ぶことは、男性保育士としてのキャリアを重ねていくうえで重要なことです。

男性保育士を必要とする職場は?どのような保育園で需要があるの?

平成22年度の総務省国勢調査の推計によると、保育士として働く人は全国に47万4900人。

そのうち男性保育士は『13万3160人』と全体の約2.8%になっています。

平成12年度の調査では保育士全体が36万1488人に対し、男性保育士が4666人で1.3%であったことを考えると、倍以上に増えてきています。

 

まだまだ男性保育士の割合は少ないですが、その分ニーズは高く、保育の現場には男性保育士が必要とされるシーンが多いです。

例えば、保育園は女性が多く、男性保育士がいると、女性だけでなく、子どもにとっても防犯面でも安心です。

行事などの力仕事が多く、高いところでの作業や重いものを運んだりする時も、男性の保育者がいると作業効率が上がります。

 

保育のシーンでは、男の子のトイレトレーニングや着替えなどは男性の職員の方が上手くいく場合もあります。

また、体力を使う外遊びや、体操遊びやサッカーなど、男性保育士がリードすることで子どもたちの遊びも盛り上がりますし、保育園でのお父さん的存在になって、保護者からの育児の相談などの保護者支援を行う場合もあります。

 

女性の多い職場の場合、男性が加わることで、職場の雰囲気が丸くなることもあります。

こうした背景から男性保育士のニーズは高まっていると言えるでしょう。

「転職?」「今の職場で働き続ける?」はどう判断するべき?

キャリアアップを目指し、今の職場で長い期間勤めた場合、最終的には主任保育士や園長になることが目標となるかもしれません。

確かに、保育士は0歳から6歳まですべて担当して一人前と言われる世界ですので、長期にわたって経験やキャリアを積んでいくことは、非常に重要なことだと思います。

 

けれど、主任保育士になるまでにどのくらいの時間がかかるのでしょうか?

 

ベテラン保育士が多い職場であれば、その中で年功序列やある程度の長期にわたってその保育園に勤務している実績がないと主任になれない可能性があります。

自治体にもよりますが、目安として公立の場合8~10年で主任、15年以上で園長先生となります。

民間の場合、主任になるまでに、現在の主任保育士が退職するまで、新たな主任を設けない可能性だってあるのです。気の遠くなりそうな話ですよね。

 

今の職場でキャリアパスが長期にわたる、または明確でない場合には、他の保育園に転職してみるのも有効です。

 

求人によっては、新設の保育園などで、主任候補になる保育士を募集しているケースも多く、その場合ある程度、保育園で務めた経験があれば主任保育士になれる可能性があります。

また、介護系保育園や児童福祉施設(保育園をのぞく)などに勤務し、相談業務を行った場合、最大で4年経過すれば、社会福祉士などの受験資格を得ることができるので、園長職に社会福祉士の資格が必須ではありませんが、そうしたキャリアを持って新たに保育園の園長職に就く方法もあるでしょう。

転職は何歳までに考えるべき?

では、男性保育士は、転職するのは何歳くらいがよいのでしょうか?

基本的に保育業界は人手不足なので、年齢制限はないことが多いです。

ただし、体力勝負の職場なので、できれば30代までに転職を決めておきたいところです。

年齢が高くなると、リーダーシップや協調性、即戦力、また自分の得意なことなどの専門性などを求められることも多いため、自分自身で転職時に自分の得意なことを洗い出しておく必要があるでしょう。

保育士の男性が転職するなら、こちらの3つの保育所がおすすめ

① 公立保育園

公立保育園は、保育士は技術職となり、長く勤めると給料ベースがアップしていきます。

また、経営母体が行政や県などであるため、地方公務員という立場になります。

安定した身分であることや、ボーナスも民間企業より多いことも多いため、年収にすると民間の保育園より多くなります。

公務員共済などもあり、退職金も1年目から出るなど給与面で充実している点が特徴です。

また、昇給も年功序列であるケースが多いため、長く勤務すると主任や園長へキャリアアップすることができます。

② 株式会社が運営する保育園

株式会社運営している保育園は、基本給のベースがその会社の社員と変わらないことが多く、規模が大きい会社ほど給与や年収が高くなります。

また、福利厚生面や有休取得なども会社の就業規則に則っていることが多く、その会社の社員として扱われます。

③ 社会福祉法人などが運営する保育園や保育施設

介護系保育園では障がいをもった子どもや、発達障害を持つ子どもの保育を行っていることがあり、資格も保育士免許があれば務めることができます。

乳児院、児童養護施設、児童厚生施設などで長年働き、相談業務を行うと、社会福祉士の受験資格を得ることができるため、保育だけでなく、保育士資格を活かした障がい者福祉などのエキスパートとなることができます。

夜勤があれば別途手当が付くので、給与面でも日勤のみの保育園より高額になります。

男性保育士の転職求人の探し方

男性保育士が転職を考えるときに、ハローワークなどで求人を探すことも多いでしょう。

しかし、男性の保育士が転職を考える際に、今働いている保育園より条件の良い職場を探すなら、保育士専門の求人サイトで探すのがオススメです。

なぜなら、数ある求人の中から、自分の希望条件や働きたい保育園の求人情報を簡単に検索できるだけでなく、会員登録しておけば、転職エージェントのキャリアカウンセラーが、希望に合った条件の求人が出た際にすぐに教えてくれるからです。

ここでは男性保育士にオススメの転職サイトをご紹介していきます。

男性におすすめの保育士転職サイト

保育士バンク

保育バンクは求人件数がトップクラスなのが特徴です。

こだわり条件や希望する施設の形態から自分の希望する転職先を探す事ができます。

公式アプリもあるため、登録後は手軽に求人情報を探すことができます。

また、サイトが充実しており、転職にまつわるコラムや履歴書の書き方、面接の仕方など、わかりやすく掲載されています。

今より条件の良い保育園に転職してキャリアアップを目指そう

保育業界で働く男性保育士の方は、さまざまな悩みを抱えている方が多く、将来に不安を感じることも少なくないでしょう。

不安を抱えたまま、長い間働くより、思い切って転職して、心機一転新しい環境で働いてみるのも良いと思います。

一つの職場で働くことも大切かもしれません。

ですが、自分自身の視野を広げ、キャリアアップを目指したいときには、転職して自分のスキルアップをしてもよいのではないでしょうか?

転職したいと思ったら、今働いている保育園より良い条件や環境を転職サイトできっと見つけることができることでしょう。