※この記事は、現在進行形でいじめに悩んでいる保育士、幼稚園教諭の方に、絶対に目を通してほしい内容となっています。
憧れて保育士の仕事に就いたけれど、忙しい業務のほかにも人間関係が複雑なのが女性の世界。
とくに『先輩保育士からのいじめ、パワハラ、嫌がらせ』は、保育の仕事が嫌になるだけではなく、自身の大きなストレスとなり、体調を崩し、うつ病などを引き起こしてしまうこともあります。
前半部分は実例を口コミで募集したものを紹介し、後半部分にはうつで退職したわたしだからこそ言える対策を記載しています。
どのように対応したら良いのか分からないと悩んでいるなら、最後まで目を通してみてください。
保育観の違う保育士と上手に仕事をするポイントと、私が考える譲れない保育観目次で流し読み
先輩保育士からのいじめの事例・実態
① 私だけ無視し、厳しい口調で叱責する先輩保育士が怖い
新しく就任した保育園では、はきはきした感じの先輩が私の指導をしてくれました。
その先輩保育士は、最初の頃は質問をしても丁寧に教えてくれていたのですが、同じことを聞いてしまったことから
「覚えが悪い」
「同じことを何回も聞くな」
という雰囲気になってしまいました。
わからないから質問するのに、「この前言ったよね」と言われてしまい、教えてもらえていない仕事に関しても答えてくれなってしまったのです。
終いには、こちらから挨拶しても聞こえていないふりをされ、無視されるようになってきました。
外の保育士と楽しそうに談笑する先輩保育士を見ると、自分の何がいけなかったのかと考えてしまいます。
発表会の反省会では、できなかったことも含め、自分なり頑張ったと思うことを反省点として話をしました。
ですが、その先輩は私のミスを挙げ連ね、「○○さんの子どもの誘導が悪い」と全職員の前で話し、私が頑張っている点には触れず、まるでつるし上げのような状態にされたのです。
行事のたびに「ミスがあったらまた同じようなことが起こるのではないか?」と思うと、怖くてたまりません。
ストレスが溜まってきて、最近は怖い先輩保育士と一緒のシフトになったり、近くを通ったりするだけで息が詰まります。
正直、もう心が折れそうです。
憧れて保育士になったのに、現実はこんなものかと思うと悲しくなります。
② 体調が悪くても、「休む気?」の一言を浴びせてくる園長
保育士業界はどこも人手不足と言われています。
私の勤める保育園も保育士が足りない状態ですが、フリー保育士もいるので何とか回せています。
冬場、保育園内でインフルエンザが流行ってしまい、しっかり予防していたつもりですが、子どもから感染してしまいました。
熱が40℃近くあり、車を運転するのもやっとの状態です。
子どもに感染する可能性も考え、「休ませてほしい」と園長に電話をしたところ、『こんなに大変なのに、自分は休む気?』と言われてしまいました。
他にも『クラスはどうするの?子どもたちはどうするの?誰がみるの?』とたたみかけるように電話口で言われ、返す言葉も出ず、泣く泣く保育園に行きました。
体調が悪い状態で、十分な保育などできるわけがなく、子どもたちに申し訳なく感じながら、保育や業務を何とかこなしたのです。
他にフリー担当の先生もいるのに、『クラス担任だから絶対休むな』という園長。
保育園の規則には有給休暇が取得できるとありますが、有給休暇を取得している保育士は誰もいません。
有給休暇をどうやって取得するのか、他の保育士に聞いても誰も知らないなんておかしな話ですよね。
③ 悪口、嫌味は序の口、目の前でものに当たる先輩
私の勤務している保育園は、お局様的存在の先輩保育士がいます。
その先輩保育士は、気に入らないことがあると、職場の保育士を誰かひとりをターゲットにして、嫌がらせをするので困っています。
あることないこと噂をしたり、物に当たったりするので、他の保育士は、この保育士のご機嫌取りをしながら仕事をしています。
ですが、ある時からこのターゲットが私になってしまいました。
私がいないところで、ひそひそ悪口を言ったり、聞こえるように嫌味を言ったりしてくるのです。
聞こえないふりをしていますが、内心傷つきます。
一緒のシフトになった時に、私の方をにらみドアを大きな音を立てて閉めたり、物を運ぶ時にため息をつきながら、大きな音を立てて置いたりするので、びくびくしてしまいます。
ある日、掃除当番で二人きりになった時に、いきなり『あなたは保育士に向かないと思うから、辞めた方がいいんじゃないの』と言われて、悔しいけれど涙が出てきました。
園長先生にも他の保育士のミスを私のミスだと告げ口して叱られてしまい、反論する余地すら与えてもらえません。
もう怖くて保育園に行きたくありません。
いじめられている保育士はどのように対処・解決すれば良いのか?
嫌がらせを受けても感情的に反応しない
嫌がらせを受けてびくびくしている姿や、落ち込んでいる姿は、嫌がらせをしている人にとっては「ほら、びくびくしている」と喜ばせてしまう要因になります。
「自分には非がない」ことを強く意識して、感情的になったり、過剰に反応したりしないようにしましょう。
いじめをするような人間は、相手の反応を見て楽しんでいるのです。
反応がないと嫌がらせをしてもつまらないので、いじめをやめるか、ターゲットを他にうつしていきます。
まずは、過剰に反応しないようにし、
「こんなことする人なんだ」
「また始まった」
と軽く受け流すようにしていきましょう。
実際にはそう簡単にはいきませんが、これを頭に入れておくことで、自分の精神状態を保つことができます。
パワハラや嫌がらせはメモを取り上司に相談を
頻繁なパワハラや嫌がらせは、エスカレートしていく傾向にあります。
『いつ、どのような状況で、どのような嫌がらせやパワハラを受けたか?』ということを証拠に残しておくようにしましょう。
その場合、日誌などに受けた自分の気持ちや、その出来事についての自分のとらえ方も一緒に書き込んでおくと良いです。
証拠を残していることを相手に伝える必要はありませんが、嫌がらせがどの程度なのかを客観的に判断する材料にもなります。
こうした証拠を材料に、まず園長や主任に相談しましょう。
上司に相談しても改善されない場合は、こうしたメモや日誌を元に、公立であれば市町村役場、民間であれば労働基準監督署などの外部機関に相談しましょう。
他の保育園に転職するのがマスト!
一緒の保育園で働く保育士だからこそ、告げ口をしているみたいで相談しにくいということもあるでしょう。
また、こうした嫌がらせやパワハラが常態化している保育園では、上司に相談しても簡単に改善されない場合もあります。
ストレスがたまりすぎて、腹痛・頭痛・不眠などの体調不良にまで及んでいる場合などもあるかもしれません。
このような場合は、他の保育園や幼稚園で働くことを検討した方が良いでしょう。
「転職する」ということを考えると、嫌がらせを受けていても「あと少しで開放される」と気持ちが楽になることもあります。
保育士が年度途中に退職するのってどう?退職・転職への影響や辞めるのにベストな時期・タイミングストレスMAXになる前に、別の保育園への転職を考えよう
いじめからの解放は、他の保育園や幼稚園へ転職することに尽きます。
保育士の世界は女性ばかりだから、嫌がらせやパワハラが陰湿なものになっていきがちです。
嫌がらせやパワハラなどは改善すべき職場環境です。
しかし、いじめや嫌がらせなどの習慣化している職場では、そう簡単に改善できないケースも少なくありません。
ストレスを抱えながら、環境の悪い職場で働き続けるメリットに何の意味があるのでしょうか?
自分に合った保育園や人間関係の職場というのは必ずあります。
ストレスが原因で体調不良になったり、人間不信になったりする前に、他の保育園に転職しませんか?
保育士として、社会人としての人生は長いです。
快適な職場環境を選ぶことも、長く働き続けるためには大切なのではないでしょうか。